魔王の娘が勇者になりたいって変ですか?

「丹歌は、今までの契約者の中で一番弱いわ。
 だから、心配くらいはさせて頂戴」

 プレゲトンが、そう言って小さく頷いた。

「丹歌、心の底から笑ってないから……」

 タナトスが、小さく言う。

「え?笑ってるよ?
 ほら?ニッコニコ」

 丹歌が、笑顔を見せる。

「丹歌の心が閉ざされてる。
 顔は笑っても心は笑ってない」

 タナトスが、そう言うと丹歌は言葉を投げかける。

「大丈夫だよ。
 俺は――」

 丹歌が、そこまで言いかけたとき地面が揺れる。

「なんだ?
 地震か?」

 焔が、そう言うとシエラがツッコむ。

「ここは、空よ!
 地震なんておきるはずが――」

 シエラが、そこまで言いかけると再びパンドラ艦に衝撃が走る。

「これは、もしかして攻撃?」

 プレゲトンが、タナトスの顔を見る。

「攻撃ね……
 パンドラ艦を揺さぶるほどどの攻撃……
 いったいどこから誰が?」

 タナトスがつぶやく。

 すると万桜の携帯がなる。

「はい、万桜です」

 万桜がすぐに出るとそこから聞こえたのはガウルの声だった。

「お、万桜であってるか?」

「はい」

「パンドラ艦は今、ダークグラムと思われる機体から攻撃を受けている。
 至急こちらの方に戻って戦闘に向かってくれ」

「はい」

 万桜は返事をすると焔たちの顔を見たあと頷きパンドラ艦のハッチへと向かった。