魔王の娘が勇者になりたいって変ですか?

「それは、構いませんが……
 入れ直しますよ?」

 マスターが、そう言うとかみさまは首を横に振る。

「いや、もったいないから余がいただこう」

「そうですか……
 では、どうぞ」

 マスターは、そう言ってコピ・ルアクが入ったコーヒーカップをかみさまの前に出した。

「うむ。
 やはりコピ・ルアクは、美味いな」

 かみさまは、そう言ってコピ・ルアクを一口含む。

「やっぱり俺には、味の差なんかわかんねぇ」

 焔が、そう言ってコピ・ルアクを口に含む。
 彼方もコーヒーを口に運んだ。

「あ、思ったより苦くない」

 そして、サイアスも言葉を漏らす。

「甘いってわけじゃないけれど……
 これは、チョコレート?それともキャラメル?」

「違いがわからないのは、焔だけね」

 シエラが、そう言って笑うと焔は丹歌の方を見る。

「丹歌、お前も飲めないのだからわからない男だよな?」

「んー
 香りが違うような気がする」

「なんだよー
 お前まで違いの解る男なのかよ」

 焔が、ため息をつく。

「では、丹歌くん何か飲めるものはありますか?」

「あ、コーラってありますか?」

「ありますよ。
 ウチのコーラは手作りで美味しいって評判なんですよ」

 マスターは、そう言ってコーラをコップに注ぐ。
 そして、それを丹歌の前に出した。

「ありがとうございます」

 丹歌は、マスターにお礼を言ったあと「いただきます」と手を合わせコーラを飲んだ。

「お口に合いますか?」

「美味しいです。
 特にレモンがコーラにあってます」

「そうでしょう。
 レモンとコーラ、意外と合うんですよ」

 マスターが、嬉しそうに笑うと手際よくパフェを作っていく。
 そして、パフェを女子メンバー全員に配る。

「美味しいそう……」

 タナトスが、目を輝かせる。

「さぁ、召し上がれ」

「はーい」

 プレゲトンが、元気よく返事するとパフェをスプーンですくい口に運んだ。