魔王の娘が勇者になりたいって変ですか?

「さて、全員自己紹介が終わったな?」

 ガウルが、そう言ってその場にいた全員の顔を見る。

「そうですね。
 作戦会議といきましょうか」

 一花が、そう言ってガウルの方を見る。

「まぁ、まずは言葉はフランクに行こういこうぜ。
 気は使わなくていい」

「了解っと」

 ジョーカーが、それに同意する。

「まずは、テオスが所持するカリュドーンの猪の発射口を破壊する。
 それが上からのお達しだ」

「場所は、わかっているのか?」

 ガウルの言葉にかみさまが尋ねる。

「場所というか所持じている場所はわかるわ。
 それは、テオスの移動要塞兵器のひとつカリスよ」

「常に移動してるのなら探すのは難しくない?」

 万桜が尋ねる。

「恐らくカリスは再び日本上空に来るだろう。
 そこを叩く」

 ガウルが、そう言うとシエルが言葉を出す。

「って、日本上空って範囲広くない?」

「そうでもない。
 上空は上空でも宇宙だ。
 移動要塞カリスは、コロニー型だからな」

「フェアリーって宇宙に出ても大丈夫なのか……?」

 焔の疑問に一花が答える。

「大丈夫なように改造するから大丈夫よ。
 ウチの整備班は優秀だから」

「余のフェアリーは、問題ない。
 余は宇宙生まれだからな。
 余のフェアリーはすでに調整済みだ」

「そうなのか?
 んでは、焔たちはあとで一花たちに頼んでおけよ」

「ああ。
 一花さんお願いします」

 焔たちは一花に頭をさげた。