「それもそうね。

 私、料理が来る前にコーヒーをお代わりしようかしら」



「あ、私も」




 皆が一斉に、カップに残っていたコーヒーを飲み干した。








 その時!!


 なんと加奈が軽やかに自転車をこぎながら、大窓の前を横切って行ったのだ。



 しかも!!

 今度は、頭の先から足元まで、全てが真っ黒。



 先程よりも格段に不気味さがグレードアップ。





 悪の帝王、フルバージョンで襲来だ。