「変だなぁ」

 加奈は懲りずにボタンを押す。



 ピンポーン、ピンポーン。


 音だけがむなしく響く。

 まだもめているらしい。




 再三、ボタンに手をかける加奈。


 ピンポーン。

 

 ピンポーン。



 ピンポーン。



 ピンポ、ピンポーン。



 ピン、ピンポ、ピンポーン。



 ピンポ、ピン、ピ、ピ、ピ、ピピピピピ・・・。




 おかしな電子音が、絶え間なく聞こえてくる。