そんな小林を見て、加奈の後ろでママたちが何か言いたそうだ。


―――どうして、そのふざけた黒いマスクの事を突っ込まないの??


 自分たちでは加奈に言えないことを、心で小林に託す。
 


 しかし、その想いは届くことなく・・・。
 





 結局、何事もなかったかのように小林は仕事に就く。


「では、ご案内します」

 いつも通りのそつない仕草で、加奈たちを席へと案内。




 至近距離で暗黒マスクと対面しても倒れなかった小林の精神力は、本当に素晴らし
い。


 あのヨーダすらも上回るだろう。



 彼女ならば、宇宙に平和をもたらしてくれるかもしれない。