おそるおそるメニューを受け取る小林の手が止まった。

「・・・その声は、川田さんですかっ!?」


 
 そして目の前の加奈の顔(だから、覆面だってば!)を、しげしげと見つめる。



 加奈は首をちょっと傾けて、おどけたように言った。


「そうよ~。

 私以外誰に見えるっていうの?」








―――ダースベーダー・・・。



 小林と呼ばれた店員は、心の中でそっとつぶやいた。