思いもよらない彼女の言葉に、僕は絶句した。

「こ、ことし……て…」

もう数日しかない。

言葉に詰まる僕に…片桐が微笑んだ時、ほんの少しの影を感じた。

だけど、離婚という言葉が、僕の想像をこえていた為、頭が回らなかった。

別れるという言葉は、たまに聞いたことはあるけど…離婚なんて…万が一、自分の親か知り合いの親にしか聞くことはないだろうと思っていた。

まさか、友達の口から告げられるなんて……。