「はあ〜」

廊下を曲がり、音楽室等がある特別校舎へと繋ぐ渡り廊下の途中で、片桐はため息をつくと、立ち止まった。

俺も止まった。

「どうして…」

振り返ると、片桐はきいた。

「あたしに付きまとうの?」

真っ直ぐに俺の目を射ぬくような片桐の視線に、

思わず…息を飲んだ。


「そ、それは…」


君が好きだから。



とは言わなかった。


俺は、片桐の視線から逃げずに、

「片桐のことが、興味あるから…」

「興味?」


片桐は腕を組んだ。

大人しく、冷静だと思っていた片桐の印象が俺の中で、変わっていく。


だから、俺は一歩前に出た。

「…片桐のことを…知りたい」