「はあ?」

正利の言う意味がわからなかった。

俺は顔をしかめ、

「どうしてだよ!どうして、そんなことを言うんだ!」

声を荒げてしまった。

そんな俺を、じっと見つめた後、

正利は頭をかきながら、俺に近づき、

「確かに、片桐は綺麗だよ。それは、認めるよ!だけどな…」

俺の肩に手を置いた。

「綺麗過ぎる」




「は?」

俺はさらに顔をしかめた。

それのどこが、悪い。

まさか…。

それだから、俺とは釣り合わないとでも言いたいのか。


俺は食って掛からうとしたが、肩をぎゅっと掴む…正利の力に、なぜか反論できなくなった。

「太一…」

正利の口調が、優しくなった。