それに気づいた時、

片桐は心の中で、泣いていた。

強がりながらも。


壊れた人形である…自分を必要とするならば…受け入れようと思った。

壊れる前からの知り合いだった…翔太にはできないことだった。



穢れてる。

汚れてる。


心のどこかで、自分自身を責める声がした。



「わかってる!」

片桐は布団の上で、うずくまった。


だからといって、

どうすればいい。

壊れた体は戻らない。


あたしは、欠陥品だ。



誰もあたしを、救うことなんかできない。

救ってほしいと願ってもいけない。


あたしは独りで、強くならないといけない。


まだ長い…人生を。


そこから、抜け出すには


死ぬしかない。