「あぁ、じゃあ行くぞ」 「うん」 スリッパから靴に履き替えて、外に出ようとした時 ーピリリッ ほんの一瞬だけ、体全体が静電気でも走ったかのような感覚に襲われた 「どうした?茜」 「いや、何にもない」 この学校から出てしまったら、何かが起こりそうな予感がする… ただのアタシの気のせいだろうか? そう思い校門から出たその時、 「尚様、本家からお迎えに上がりました」 と黒いスーツを着た厳つい男性が三人、突然目の前に現れた