「じゃあ、また明日ねぇー。」
親友の桃とさようならをした後に、暗い夜の道を歩く。
はぁー
疲れたぁー
早く家に帰ろうと思って、近道で帰ることにした。
薄暗い道の中、落ち葉の音に何回も反応している私は、何だか怖くなって走った。
ガサガサ
えっ、なに?
近くにあったゴミ箱からガサガサと音がする。
ガタッ
「ギャーーーーーーーー!」
急にゴミ箱が倒れて、思わず叫んでしまった。
「何だぁよー、風じゃん!」
怖すぎて死にそうだから、全力疾走で家の前までなんとかついた。
お父さんとお母さんは夜勤で忙しいから、預かっていた合い鍵を出して家の玄関を開けようとしたとき、後ろに気配を感じた。