そして,翌日。
「おはようございます,沖田さん」
にっこり笑って僕のご飯を持って来てくれた。
「うん,おはよう舞花ちゃん,そしてありがとう」
僕が笑ってそう言うと,舞花ちゃんは僕の隣に座ってご飯を茶碗に入れている。
紹介がまだだったね。
僕は新選組一番組組長の沖田総司だよ,よろしくね。
そして,隣に座っている子が雪夜舞花ちゃん,三年前位から居座っているんだ。
僕の病の事は松本良順先生と彼女だけ知っている。
「舞花ちゃん,薬用の白湯も淹れて来てくれないかな?」
「分かりました,では淹れてきます」
舞花ちゃんは,礼儀正しくて,容姿端麗で全てが完璧というお嬢様って感じの子だから,男だと言っても人気がある。
その為か,すぐ平隊士達ともすぐに打ち解けていた。
『女の格好をさせたら良い女っぽい感じだろうな』
とか
『乱れさせたら色っぽくてたまんねぇだろうな』
とか,変態な考え方をしている。
確かに女の格好をさせたら良い女かもしれないけど!。
あの綺麗な漆黒の髪を結うのも良いと思うけど!。
でも,今の格好も良いと思うんだけどなぁ〜。
似合っているし?。
ていうか,あの子は何着ても可愛いし,綺麗だと思うなぁ。