幼なじみのイケメン君

日和side



なんか…よばれたし。


文句でも言われんのかねー?



どぉでもいいや。もう。



だって…私の恋は絶対に叶わない。



分かってたことなのになぁ。



つらいなぁ。



そう思いながらもちゃんと、拓磨の部屋に向かってるっていうね笑笑



ガチャ



日和『……なぁに?』



拓磨『……さっき、悪かった』



日和『……いいよもう。…話はそれだけ?
私、下に行ってるね?』


拓磨『……待て。』



日和『……なに。』



拓磨『……俺、好きな人、いる。』



あぁ。最悪だ。クリスマスの時までいないって言ってたのに。涙がでてくる。



ダメだ。泣いちゃう。



そう思った瞬間涙が出てきた。



日和『……んで。なんで、私にそんなこというの?嫌がらせ?嫌がらせですか?
仲直りできたと思ったらそういうこと言ってさ!』



拓磨『……なぜ、お前に言うことが嫌がらせにつながるんだ。
……なぜ、お前は泣いてるんだ。』



日和『……私は!!私は!!!
ずっとずっと前から拓磨のことが好きだったんだよ!!!なぜ泣いてるかって?
そんなん、今、振られるんだって!!
13年間の片想いが終わりを告げるんだって!!分かってるからだよ!!!!』




拓磨『……なんなんだよ。お前は。
勝手すぎるんだよ。片想いだあ?っしらねーよ。知ったこっちゃねーよ。それに、好きな人ができたら報告しろって言ったのはお前だ。』



日和『……報告しろって、それ言ったの幼稚園だよ???』



拓磨『約束だったからな。……それとも。日和の約束とやらはその程度のものなのか?』



日和『……ちがうけど。』



拓磨『……そうだろ?だから、報告』



日和『播磨 理沙ちゃん?』



拓磨『…なんでそう思う?』



日和『だって。私と理沙が喋ってたら拓磨はよく見るじゃん。理沙のこと。』



拓磨『…ちげーよ。み、見てたのは…
その、……お前のことだよっ!』



日和『……え?う、嘘よ。』



拓磨『今嘘ついてどうすんだよ』



日和『……だ、だって。冷たいし、意地悪だし、喋ってくれなかったじゃん』



拓磨『…お前が男はクールの方がいいって言ったんだろ?!』




日和『そ、それは。そうだけど。さ。
え。冷たかったのって…』



拓磨『……悪い?』




私、泣いちゃったんだよ。また。


ボロッボロ涙が溢れ出て止まらない。



拓磨『な、泣くなよ。』



拓磨は私を優しく抱きしめたの。



日和『私、ずっと好きだった。拓磨のこと。でも冷たくされて寂しかった。』



拓磨『……ごめん。俺も好きだ。
俺の、彼女になってよ。』



日和『…はい!!』



やったぁ。やったよぉ?
彼女、彼女だよーーーーーーーー



思わず泣いちゃったよ。



拓磨『……っなんでなくんだよ』



日和『っごめんっ。』