「ねえ、那岐。」
静寂を破ったのは那美だった。
「ああ。…分かった。」
那岐はそれに答え、状況を伺っている花月に条件を差し出した。
「交換条件は、お前のその命。」
「それでいいなら、貴女の大切なモノ守ってあげる。」
急な展開に驚いた花月だったが、2人の希望を手に入れた喜びから力強く答えていた。
例え自らの命が犠牲になると分かっていても…
「…はい!!!」
辺りには、那岐と那美の神々しい声が響きわたっていた。
「「神薙花月。お前の願いを聞き入れよう!!」」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…