「あ、家ここしばらくまっすぐ行ったらつくよ。」


「家からそんな遠くないんだね。」


「え?そうなの??」


「うん。ここからバスで5駅くらいの隣の町だよ。」


「それって、スタバとかある方の?」


「そうそう。」


「へー、結構近かったんだね!!」


「今度家においでよ。」


「それって誘ってるの?」


「ま、まさか!!!」


「冗談だよ。本当おもしろいね。」


「・・年上をからかうんじゃない!」


「えー、洋介君ってあんまり年上って感じしないしなー。」


それからは、さっきの話はせず他愛もない話をして私の家へと向かった。


このときが、一番楽しかった時かもしれない。


何も知らなかった私が無邪気に笑えていたのは、後にも先にもこのときだけだと思う。


これから待ち受けている闇の大きさを知るのはもう少し後の話・・・