好き~素直になれない乙女心~

<海>
着いた…。
ざぁ…と波が鳴っていて人もそんなに多くない。…綺麗。

「よし!じゃ、皆水着に着替えよっか!」

と、柚の声でぞろぞろと皆動き出す。ーてか、ここ更衣室なんか…。無いよね!?何処で着替えるの…?

「柚、何処で着替えるの…?」

「んー。適当に。そこらへんかな。」

やっぱり…!!恥ずかしいとか言ってらんないよ。皆着替え始めてるし…!私だけ着替えてなかったら浮くじゃん!…着替えよ。

ーーー
「お、皆着替えたね!ーじゃ遊ぼっか!」

わいわいとしてる中私だけ、テントの中で楽しそうな皆を見ていたらー。

「ふーん。可愛いじゃん。」

と、翼君がー。
て、可愛いー?そ、そんなの照れる…。

「ありがとう…。」

「…てかあんまり見せびらかすな。ーこれ着てて。」

ん?パーカー?あ、風邪引かないように?

「大丈夫だよ!風邪なんか引かないよ!ほら、馬鹿は風邪引かないって言うじゃん!」

はぁ…。と溜息を着いて。

「あのさ…、可愛いすぎんだよ。ー周りの男子もちらほらやらしい目で見てるから…。」

う!え?もう…。そんな真っ赤な顔で言わないでよー。私まで…。

「あ、うん!分かった!」

翼君と喋ってたら、柚がー

「あれ?2人共海入らないのー?」

入りたく無いからね。泳げないんで。

「ま、まぁ…。」

「じゃ、スイカ割とかする?」

スイカ割!!私が得意なもの!

「良いね!しよ!」

柚が声を掛けて皆が集まってくる。

「よし!じゃ行くよー!」

最初は柚から。確か柚、去年スイカ割れてなかったようなー。

「へいや!!」

…。しーん。ー割れてないよ。柚さん。

目隠しを外すと柚が

「ありゃ…。割れてないじゃんか!スイカの馬鹿!」

と顔を真っ赤にして言った。可愛い…。

次は私の番か…!よーし。絶対割るぞー!

「おりゃー!」

パカン!とスイカが割れると同時に皆が歓声を上げた。

「すげー!」

「さすがだね!」

とか言うもんだから…照れてしまう。

次は翼君。翼君は、今年転入して来たから上手いかどうとか分からないんだよね…。

「ここら辺かな。そりゃ!」

パカン!ー割れたけど…、割り箸を横に持って割るとは…、武士か!!

「スイカも切れたし、スイカパーティしよっか!!」

もぐもぐと皆が食べてて、種を飛ばしたりしている。

「今日は楽しかったねー!また、遊ぼうね!」

<帰り道>
「あのさ…。何処までついて来る気なの?ー翼君。」

「何処までも…かな。なんて、嘘だよ。」

ほんとに…こいつは。

「俺さ、心配なんだよねー。香里奈の事こんな夜中だし誰かに襲われたりするかもーって。」

「…ありがとう。」

まさか、こんな事言うとは思わなかった。だから…ちょっと嬉しかった。

「でさ、明日デートしよ。」

…デート。デート!?

「な、何言ってるの!?デート!?ーカレカノじゃないんだし…そんなの。」

「良いじゃん。これからカレカノになるんだし。」

これからー?ならないよ。絶対。

「ま、明日11時に池水公園で。」

と言われてあたふたしていたら、鼻に柔らかいものが触れた。それは…唇?つまり、キスされたー。
明日ー、どうしよ。