好き~素直になれない乙女心~

「俺と付き合って。」

翼君?何言ってるの。

「え、無理。です…。」

「そっか。じゃあ、昔の事教えなくて良いんだね。」

「良いよ。」と強気で言ってしまった私。それが、後悔する日が来るなんて…。

<夏休み1日前>
とうとう明日からは夏休み。そのせいで、クラスがざわざわしている。

「うるせーぞ。お前ら。明日から、夏休みだけど浮かれるなよー。遊びほうけても良いけど課題があるんだからな!やらなかったらー。分かってるよな。」

あんな言い方したら…皆がー。

「はい。絶対します。何が何でも。」

ほらね。先生脅すの上手すぎ。

「香里奈ー!」と叫んでいる篠原 柚(シノハラ ユズ)私の親友。

「何?」

「夏休みさ、海行かない?ほら、夏といえば海じゃん!」

海かぁ…。私は、海が1番嫌い。何が楽しいのか分からない。だって…カナヅチだから。
でもー柚が誘ってくれてるから

「良いね!行こっ!」

やっちゃった…。何も良くないよ…。

「お!香里奈が来るんだったら皆も絶対来るよ!」

え?何で?私が行ったら皆来るの?あ…もしかして、カナヅチなのを知ってて笑い者にしようとー?まっさかー。はは…。

「皆ー!夏休み、私と香里奈で海行くんだけど行きたい人ーっ!」

いやいやいやいや!展開早すぎるよ?柚さん。

「香里奈行くんだったら私も行く!」

「俺もー!」

皆さん…。そんなに馬鹿にしたいんですか。うぅ…。酷いよ!あ、そうだ!泳がなきゃ良いんだ!泳がなきゃ…。

「んじゃ、決まり!えっとー、この日で10時に!お昼はバーベキューするよ!」

あらあら…。勝手に決められてる…。
そういえばー翼君来るのかな。と思って翼君を見たらバチッと目が合った。ーえ?翼君私の事見てたの?あの時から全然喋ってない…。

<放課後>
よし。皆帰り出してる。今だ!

「翼君ー!」

「んー?」

「あの…さ。海来るの?」

「なーにそれ。来んなって?」

「嫌…違う!来るのかなって…。」

「行くよ。香里奈の水着姿楽しみだし。」

こ、こいつ…。サラッと言いやがって!
呆れた。この前の「付き合って。」が嘘みたいに感じる。今思えば、馬鹿にしてたのね…。そうに決まってる。少しでもドキドキした私が馬鹿だったー…。