ベッドで2人。横になる私と柴崎くん。

お互いの顔が近くて、お互い緊張している。

初めてキスをした時くらいドキドキする。


「俺は杏子が好きだからさ」

「知ってるよ。私も好き」

「今日は少しでも長く一緒にいたい」

「うん」

「別に、一緒に風呂に入るとかはしてもしなくてもいいけど、なんていうかさ」

「大体はわかるよ。だって1年も付き合ってるもん」

「そっか」


柴崎くんは私を抱き寄せた。

私も柴崎くんに身を寄せる。


「じゃあ、俺が名前で呼ばれたいのも知ってた?」

「それは、知らなかったかも」


私達の年越しはこれからだと思った。

お菓子食べて、面白い番組観て、2人で笑って、一緒にお雑煮とか作ったりやりたい事は沢山ある。


「雅人くん起きられる?」

「起きられるけど」

「雅人くんとの年越しでやりたい事がいっぱいあるんだから!」


来年も再来年も、ずっとずっと雅人くんと一緒にいたいと思った。


「杏子の行動力あるところ好き」

「私についていってくれる雅人くんも大好き」


楽しい大晦日になりそう。