「会計終わった」

「そうですか。それで、お買い上げした商品は私が運ぶんですか」

「それはねーわ」

「ですよねー。って、ええ!?」

「運ばせるわけないじゃん。恥ずかしいし、バスドラちゃんが凹むかもしれないじゃん」

「まあ、確かに」

「郵送だよ。郵送。佐竹急便のイケメンが運んでくださる」


はぁ・・・


「じゃっ、じゃあ!なんで私を連れてきたんですか!」

「暇そうだったから」

「大掃除の真っ最中!」

「それに俺も独りぼっちだから」

「そんなの、知りませんよ!」


私の怒りがだんだん大きくなってゆく。いわゆる「怒りがクレシェンド」状態

先輩はこれに構わず、涼しい顔で何かのキーホルダーを差し出してきた。


「これ、今日のお礼」

「え?」