「…何だてめぇ等っ??!!」



4人が不良達の前に着くと不良の頭らしきスキンヘッドが怒鳴った。



「どーも。ここに俺等の連れがいるみてぇでな。迎えに来たって訳。」

「連れ…、なるほど。あの小娘のことか。」



スキンヘッドはそう言って口角を上げた。



「分かってるなら話は早いですよねー??返して下さい。」



弘久が満面の笑みで言う。

するとスキンヘッドはクスクスと笑い出した。



「やなこった。あの小娘には俺等の仲間が随分と世話になったらしいんだ。なぁ、直人(ナオト)??」

「はい、そりゃぁもう。」



直人と呼ばれた男が答える。

直人の右の頬には痣があり、絆創膏を貼っていた。



「(はぁ………全く菜子の奴何やってんだよ…。)」



輝明は溢したい溜め息をどうにか心の中だけにとどめて、静かにスキンヘッドを見据える。



「…で??それでも返してほしいっつったら…??」



輝明達の5倍はいる不良達が全員立ち上がった。




























「小娘も、てめぇ等も、



―――ただじゃおかねぇ。」



その場にいる全員が一斉に動き始めた。