「菜子、俺行きたい。」



さっきから無言だった嵐が言った。



『大丈夫っ嫌だって言っても強制連行だから。』

「ったく…お前仕事だってこと忘れんなよ??」

『はぁ〜い!!』

「まぁまぁ、どうせ行くなら楽しもうよー。」

「弘まで………。ったく…。」

『6時に樹里と諒と神社で待ち合わせなんで、それまでに準備お願いしますね!!』

「はいはーい。」



返事が弘さんだけだけど、まぁそこは気にしない。





自分の部屋へ戻り樹里にメールをすると、すぐに返事が来た。













『「今すぐあたしん家に来い」…??何でだろ。』



とりあえず樹里の家へ向かうことに。



























――ピンポーン…――



樹里の家のインターホンを押すと玄関のドアから樹里が出てきた。



「菜子??早く上がって。」

『うん。お邪魔しまーす!!』



奥の部屋へ通されると、樹里ママがいた。



『こんにちは!!』

「菜子ちゃんいらっしゃい。」

「ほら菜子早く!!時間無くなっちゃうよ!!!!」



そう言って渡されたのは―――
































『え、まさか………』

「早く。お母さんが手伝ってくれるから。」




























これ………









浴衣をあたしに着ろと…??!!