それからカラオケ店を出たあたし達は別れ、それぞれの家へ帰る。



万屋へ入ると輝さんと弘さんに出迎えられた。


2人はあたし達が倉庫から出る直前まで様子を見ていたらしい。

でも話の内容はやっぱ聞こえなかったらしく、あたしは大体の会話の内容を2人に教えた。



「『ライ』、ねぇ…。萌葱さんとこにそんなやついたっけか??弘??」

「僕の記憶には無いなー。」

『聞いても上手くはぐらかされましたよ。』

「知られたくない………ってか…??」



3人でそれぞれ考え込む。



「…でも、」



弘さんが切り出す。



「嵐くんが今は触れてほしくないんなら、今は様子を見てるしかないんじゃないかな…??」

「………そうだな。」





とりあえず、そういうことであたし達の意見はまとまった。



















───こうしてあたしの嵐の追跡は、深い謎を残したまま幕を閉じたのだった。



教訓 15... -end-