翌朝―――













「ご馳走様。」



朝食を食べに来た嵐が席を立った。

このまま気に留めなければいつもみたく知らないうちにいなくなるだろう。





――だけど今日のあたしは違うぜっ!!!!


あたしは目を光らせる。










叶 菜子、



今日こそ前から考えていた嵐追跡を決行して、謎の真相を突き止めてみせます!!



『えいっえいっお〜〜!!』














「…菜子ちゃんどうしたんだろうねー??」

「あの犬、まぁた良からぬこと考えてんじゃねぇだろーなぁ………。」







あたしが嵐にしていたのと同様に輝さんと弘さんもあたしに目を光らせていたことを、もちろんあたしは知る由もない。