教室に成瀬くんと2人きりという空間に少し緊張したけど、なぜか気まずいとは感じなかった
安心感っていうのかな………
クールだと思っていた彼も意外と普通に話してくれていて、新しい一面が見れた気がして嬉しかった
「ふー、やっと終わったね!」
先生が置いていった大量のプリントは、私たち2人によってまとめられていた
「私たち、結構がんばったよね?」
「ほんとだよな。肩すげーこったし……」
そう言って、うんざりした顔で肩を回す成瀬くん
目を伏せていて、その横顔が夕日に照らされていて余計に色っぽい
本当に同い年なのかなっていうくらい大人びていた
まつげも私なんかより絶対長いと思う
…………もっと成瀬君のことが知りたい
不思議と、でも自然にこの感情が湧いてきた

