時は過ぎて4月



あれからも音亜の送り迎えを、毎日変わらずやってる。 



相変わらずアイツも施設に来るけど、おれは音亜に逢わせたくなくていつも阻止していた。



「幸司幸司っ」




最近やっと、少しずつだけど本当の笑顔が戻ってきた。




この笑顔を必ず、必ず俺のものに。

 

「え……なんで………」