私は浜辺に1人泣いていた
海を見ていると心が落ち着くから

「どうして泣いてるの?」

ふと隣から声をかけられたのに気づき
私はパッと振り向いた

「パパがねお星様になっちゃったの・・・」

「お星様?」

「そう、お星様・・・」

当時5歳だった私はお星様になってしまった
お父さんの事を思い出すと悲しくなって
いつも1人浜辺で泣いていた

「泣いちゃダメ」

「・・・でも悲しいの」

「泣いたら君のパパも悲しむよ、だから

笑わなきゃ損だよ!!きっと君のパパもそう

思っているはずだよ」

私と同い年くらいの男の子の言葉に私は
とても嬉しい気持になった

「僕 、光!!天野 光・・・宜しくね」

「・・・光くんは」

「えっ?」

「光くんは私の王子様だね」