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当麻は駐車場に車を停めると、てっぺんが見えないほど高いホテルを見上げた。

紀之の経営していたロストホテルにやって来た。

ホテルは宿泊客もいるし、簡単に臨時休館できない。

当麻は自動ドアをくぐり、フロントに向かった。

広いロビー。黒の光沢のあるソファが長テーブルを挟み、何個も置いてある。

きらびやかなシャンデリアが、まず目に飛び込んできた。

フロントには客が並んでいて、混雑している。