階段の方からお母さんの声が聞こえる。 「奏、ご飯できてるから早く食べてー」 私はお気に入りの制服を身につけて ご機嫌で下へ降りていった。 「よお、怪獣」 ……お兄ちゃん。 「おはよう。私、怪獣みたいにどんどん歩いてないもん。」 お兄ちゃんはいっつも 私のことをからかってくる。