《全てを告白》



次の日ー。土曜日ー。


若菜に電話した。


出てくれるか不安だったけど、意外とふつーに出てくれた。


若菜『……なに?』


飛雄馬『話したいことがある。桜木公園に来てくれないか?』



若菜『……何時に。』



飛雄馬『10時半。』


若菜『……うん。』



電話をきってすぐ準備した。
だって今10時だし。家から桜木までチャリで10分。俺から呼び出しといて遅れるのは最悪だろ?




公園について。まだ若菜は来てなかった。そりゃそうか。20分前だからね。
いくら自分の家の真ん前が桜木公園でも20分前には出ないわww
……でも、なんか、あいつは来たんだよ。その20分前に。


若菜『……はやかったのね。話って?』


飛雄馬『あの……な。長くなるけど。
実は。』


全部話した。若菜は途中、何も言わずに頷いて聞いてくれた。


若菜『……んで。』


飛雄馬『え。』


若菜『……なんで。話してくれなかったのよ?!!意味わかんない。私のせいじゃない?!飛雄馬は私のせいで辛い思いしてたのに、私はその飛雄馬にとどめをさしたっての?ふざけんなー!ボケッ!
何も知らなかったのよ?聞かされてなんていなかった!ちゃんと聞いておきたかった!』



涙を流しながらそう言ってる姿を見て、
不謹慎にも可愛いと思ってしまった。


飛雄馬『ごめん。本当に…ごめん。』


若菜『……これからは?』


飛雄馬『……へ?』


若菜『これからはどうするのよ。
はっきり言えよ。』



飛雄馬『…これからは隠し事しません。
浮気もしません。だから、
もう1度付き合ってくれませんか。』



若菜『……当たり前だろ。ばぁーか。
遅いんだよ。』