ドラマチック・ロマンス

「花菜先生と、花朔コーチは同級生だったんですか?」




突然、香鈴先生は声をあげた。





「そうですね・・・」




「まぁ・・・」




私も伊吹も曖昧な返事だった。




さては、岸本先生が話しちゃったのかな?



別に話されて困ることは全然ないけどさ・・・




「へぇ〜!なんかいいですね!」




香鈴先生は、なんだか楽しそうだ。




「昔、好きになっちゃったとかなかったんですか?」




トーコ先生も、にやついている。


お酒が入ってるからかいつもより笑顔で私に聞いてくる。






私は何を言えば分からなかった。



だって、今も好きだから。




あぁ、今度女子たち三人だけで話したいな。


もし話せる場面があったら、私の気持ち言っても大丈夫なのかな?



一ヶ月、接して分かることがある・・・トーコ先生も、香鈴先生も、とても素敵な人。


そんな先生たちになら、恋の話をしても大丈夫な気がする。