片思いでも実るまで

in別荘


はぁ、疲れたー


たいしてべつに何かをやったわけじゃないけど疲れた



航也先輩と彩月先輩なんてかき氷食べて座ってただけだよ



なのに



「航也くん、疲れたから部屋戻って少し休んでるね」


「わかった。しっかり休めよ、風呂行く時呼びに行くから」



この通り


ってか航也先輩優しすぎ・・・・・
私にはあんなこと言ってくれないのにね・・・





「海華ー部屋でトランプしよーぜ」


「玲衣あんたは馬鹿だね。2人でやっても面白くないっつーの。」

しかもさり気なく乙女の部屋に入ろうとしてるな!!

「ちょっちょっちょいちょい、そんなのあたしが許すわけないでしょーが、密室に2人きり?そんなの何か起こるかもしんないじゃん」


起こるわけないじゃん

相手は玲衣だよ?
ないない


ありえないわー


しかも断ったし



「じゃー俺も参加していーかな?そのトランプに」


こ、航也先輩


私の事を心配して




ってそんなわけないかー




「無理。てめーは絶対無理」




「あ"ぁ?玲衣、さっきから何航也先輩に敵対心持ってんの?普通に接しなさいよ」


「海華てめーわかってんのか、こいつは二股かけよーとしてんだぞ」



バカか
航也先輩は彩月先輩に溺愛してんだよーー


「先輩ごめんなさい。後でちゃんと叱っておきますからトランプしましょーか。七帆も有和も一緒に」



グイッ



「っちょ何」


シ━━━


「玲衣ッ!」


「なぁ。20日の祭り2人でいかねーか」


「えっ。なんで、みんなでいったほーが楽しいじゃん」


「まぁいいじゃん。そーゆーことだから、はやくお前の部屋行こーぜ」



訳わかんないし


さっきまで怒ってたくせに