修学旅行から帰ってきて数日、6月に入ってクラスもだいぶ落ち着いて来たころ.....。

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アノ話も噂になることはないとタカをくくってたら、「本人薄々気づきはじめとるよ?」と、このことを知ってる唯一の友達は言うし。

なんだか最近林原くんとよく目が合うし。

気のせいだと思いたかったけどそうは行かなかった。

ある日、美術の授業を終えて、次の時間、被服室に行くために教室に戻って。

時計を見ると、もうすぐ授業の時間が始まるところで 、焦っていて、裁縫道具をとって移動しようとしたら。

必然的に二人きりだったのが災いしたのか、林原くんは聞いてきた。

「あの手紙、葉月さんよな?」