君と私の5年間。

いつものように先生方のなっがーい''お話''のある''出発式''なるものをして、バスに乗り込む。

...この時の私は、旅行が始まるという期待と、初めての場所に行くわくわくとで心が満たされていた。

奏人との関係は相変わらずだったけど、この修学旅行で少しでも仲良くなれたらいいなくらいは思っていた。

そして、空港に到着。なにせ、初の空港。落ち着くわけもなく...。

何度もいうと、私たちの通う辻沢高校はド田舎。東京へ行くにもかなり遠かったり...。

慣れないキャリーケースをゴロゴロ言わせながら歩いて、荷物検査へ。

正直、ヘアーアイロンは持ち込み禁止!なんて言われていたからヒヤヒヤしたけど乾電池式以外はいけるみたいだった。