そんな中、放課後は3Aに来る奏人。会えて嬉しい、そう思うけどしばらく図書室には行かなかった。

.....なんだか受験勉強で疲れてて、今は小雪ちゃんと話す奏人を見たくなかったから。

それに....どんどん離れてく心が、怖かったから。

奏人の口から発せられる言葉で傷つきたくはなかったし....。

その頃から、何かを感じていたのかもしれない。言葉にできないけれど、確かに迫ってくる何かに、気づいていたのかも知れない。

....2月も終わりに近づき、やってくるのは明るい春か、それとも....悲しみに明け暮れる春か。

そんなこんなで数日後、放課後に図書委員の仕事があって、嫌々ながらやる。