君と私の5年間。

変な、ありもしない噂を立てられるかもしれない。もしかすると、強制的に引き離されるかもしれない。

それは、絶対に嫌だったから。

そして、そのあと、もう一人の先生にも出くわし、(熊沢ではなかった)ぼーっと花火を見ていて。

時間的にももう終わりかな、なんて思っていると、ちょうど『おわり』の文字が打ちあがって....。

もう、終わっちゃったんだと思うと少し切なかった。

すると奏人が、「じゃ、帰るか?」って言うから、「うん、そだね ...」って返事して。

すこし名残惜しかったけど、歩き出す。

すると急に後ろに向いた奏人が、あっという間に顔が近づき、ほっぺたに、何かが触れる感触があった。