君と私の5年間。


人見知りの私にとって友達になれたのは奇跡にも近かった。

それだけでも充分しあわせなはずだったけど、やっぱり、一度でいい、一度でいいから奏人の横で、奏人と一緒に、笑っていたい。

だから、その日.....5月9日。

私は告白せんのー?って聞いてきた子、陽向(ひなた)に頼んで、奏人に告白した。

もちろん、言うまでもなくその日の夜は眠れなくて、ドキドキしながら、でも半分諦めのような気持ちで....。

翌日の5月10日、学校に着いた。

こわごわと自分の教室のドアを開ける。カラカラっ、と音を立ててドアは開いた。

まだ、誰も来てなかった。ほっ、とすると同時に、心臓は今にも爆発しそうなくらい早く脈打ってる。