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「雨音、パソコンばかりじゃなくて、俺にも構って」
背後より垂れてくる彼の要望に応えつつ、パソコンの操作は続ける。
「誕生日占い?」
画面を見た彼からの問いかけに、暇つぶしでと明日の運勢を読了する。
閉じようかと思ったけど、占い項目に『あなたと相性バツグンな誕生日の彼は』とあったので、何気なくクリックしてみた。
「新垣さんの誕生日は、6月の14日ですよね」
「10月10日の雨音に相性バツグンなのは、見るまでもないね」
『ねー』とふざけておく。
所詮は占い。ピンポイントで彼の誕生日が出てくる訳もなかった。
「相性バツグンなのは、8月13日の相手だそうですよ」
残念ですねー、とからかってみれば、彼は深刻そうな顔をしていた。
「そうか。本当は俺、8月13日産まれだったのか」
「その発想はなかった」
※歴史が一つ、変わった瞬間でした。(作為的)


