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彼をいってきますのチューと共に送り出した後、私はともかくも掃除に没頭する。
その最中、彼からの連絡がよく入る。
大概は、メールで。
『今、車に乗ったよ』
送り出してから、一分後の受信。『シートベルト着用、安全運転で』と返す。
『今、君の好きなケーキ屋の前通った。新作のレアチーズケーキ出すみたいだ』
最初のメールより、五分後の受信。『よそ見禁物、運転中はメール禁止。安全運転で』と返す。
『今、会社についたところ』
約束を守りし彼からの受信。『お仕事がんばって』と返す。
『車から降りた。寒いね。部屋の暖房は全開にするんだよ』
シートベルト外した彼からの受信。『早く暖かい社内に入って』と返す。
『会社に入ったよ。やっぱり中は暖かい』
北風ピューピューの難を逃れた彼からの受信。『お仕事がんばって』と返す。
電話が来た。
「もしもし。声を聞きたくなってね。離れただけで、苦しくなってきた。俺は君なしじゃ生きていけないと常々実感する。離れればそれだけ、痛感する。もういっそ、君のもとに行きたいほどだ。何もかも投げ出して、君を抱きしめに行きーー」
「仕事を舐めるなあああぁ!」
※『彼女があそこまで怒ったのは、恐らく初めて』とNさんは語ります。


