夢を見た。 真っ暗な夜の海を、一人で見ている夢を。 『……!!』 突然、後ろから背中を押された。 私は海に落ちる。 落ちる瞬間が、やたらとゆっくりで、 スローモーションのようで、 体を反転させて、私は自分の真後ろに立つ、私を突き落とした人物の姿を確認した。 黒い人。 まるで、影のような。 ……あぁ、またか。 「『シャドウさん』……」