そのあとはすぐにホームルームが始まったからとりあえず場は収まったけど、
休み時間の今はそうはいかない。
「ねえねえっ、お家はどこなの〜っ?」
「中学の時、バスケしてたって本当?」
「好きな食べ物は〜?」
「てか彼女とかいるの!?いないよね!?」
怖いよ、女の子…。笑
そんな女の子の猛攻撃を
ものの見事に無視している彼。
…四之宮 誓くん。
「やっぱ人気だね〜、四之宮くん。」
休み時間になって私のところに来ていた沙織がその光景を見て呆れたように言う。
沙織も知ってるってことは有名な人なのかな?
「…?」
その意味をこめて首をかしげると
沙織が答える。
「中学の時から凄い噂だったじゃない!隣の中学にクールで無口なイケメンがいるって!!」
沙織との居心地がいいっていうのはこういう事で…
沙織は恥ずかしがり屋を差し引いても根っから口数が少ない私の言いたいことを
分かってくれるんだよね。
「ま、雪には興味ないと思うけどっ。」
その言葉に頷いたところでチャイムがなる。
その日は委員会とかを決めて帰ることになった。
