ドンっ
……え?
一瞬の隙をついた四之宮くんが
私の後ろの壁に手をついた。
えっとこれはつまり、
………壁ドン!?!?!?
四之宮くんが、あたしに?
少女漫画で有名なあの壁ドン?
えっと……ん?
完全にパニックになるあたし。
チャイムが鳴り終わった瞬間に
ハッとして顔を上げる。
……顔、近いよ〜〜っ!!!
相変わらず表情は崩さない彼。
けどその中には不機嫌の色がみえる。
「…怒ってるって、いったよね?」
こ、こわいぞ、これ!
壁ドンってときめくものでは!?
いや、尋常じゃないくらいに
ドキドキしてるけどっ!!
「はい、言って…おりました。」
「で、なんで笑ったの?」
怒ってると四之宮くんは
スラスラ喋れるみたいだ。うん。
「えっ…と、なんか、表情と言葉が全然合ってなかった、から…あの…。」
しどろもどろになるあたしをみて、
ゆっくりと瞬きをする四之宮くん。
「…だからね、多分…」
私の答えは無視ですか。
なんてツッコミをしながら
次の言葉を待つ。
「…好き、なんだと思うんだよね。」
