「…というわけで君達にはこれから3年間、誇りと責任を…」
入学式での長すぎる校長の話に
飽きてきた私は清水雪。
今日から憧れの高校生なの!
たくさんの友達と喋って…
好きな男の子とかできちゃったり〜っ!
なんて、思ってはみるものの
私には絶対に無理。
だって私…
「ねえねえ!俺、鈴原樹(スズハライツキ)!出席番号前後だし、宜しくな!」
「…………。」
「…え、スルー?」
同じく校長の話に飽きたのであろう男の子が話しかけてくる。
なんか、愉快だな…。
こーゆー時ってなんて言えばいいの?
よろしく?うん、それが正解だよね?
けどよろしくって言ったらこれから
たくさん関わらなきゃいけないかも…
それは避けたいしな…
…うーーーん。
