「…あ」 唐突に私の中に1つの答えが降りてきた。 「ん?どーかした?」 歩き出そうとしていたシンタさんが私を振り返る。 「そのシャツ…」 「シャツ?これ?」 自分の襟元をつまみ上げるシンタさんに頷きながら 「ずっとキレイな色だなって思ってたの。 だけど、その色が何色っていうのか分からなくて。 でも、今分かったよ」 「へえ…。 何色?まさか薄緑とか言わないよね?」 「言わない! シンタさんのシャツの色はね…」 私はシャツを指差しながら、ゆっくりと口を開いた。