ミントグリーン~糖度0の初恋~






バックから取り出したグリーンの箱。


どうやって渡そう?


今日まで色んなシチュエーションを妄想したけど、その全てを凌駕するほど素敵すぎるこの場面で…。







「はい、ありがとう!!」



躊躇った後、一番伝えたい言葉と一緒に両手で差し出したチョコレート。



私の方を向いていてくれたシンタくんが目を丸くした後ブハァッと思いっきり吹き出した。



「何それー?
くれる側がなんでお礼言うんだよ?」



目尻に涙まで浮かべて楽しそうに笑う。



「いいの!

私がシンタくんに一番言いたい言葉なんだから。


いつも本当にありがとう。


今日も…ありがとう。学校まで来てくれて」



もう一度ちゃんと言葉にして「はい!」と差し出した緑の箱をシンタくんは両手で大事そうに受け取ってくれた。



「ふーん。別にお礼言われるようなことした覚えないけど。

……じゃあ、どーいたしまして?


それと、ありがとう。いただきます」



箱を手にしたシンタくんはさすがに照れ臭そうだった。
すぐにカウンターに向き直りガサガサとラッピングを剥がしていく。




「うわっ! 手作りじゃん。

……ってか、これ……」



箱を開けたシンタくんが歓声の後、また盛大に吹き出して笑いだした。




ーーーやっぱり、笑いますか? それ。