「ーーー100も200も、って……。
これからそんなに節目ないでしょ…」
私も正面を向いたまま話す。
「何言ってるの? まだ19歳の千波さん。
これから色んなことが待ってるでしょうよ」
「いやいやいや……」
シンタくん気付いてるのかなあ?
然り気無く言ってくれたけど、それって破壊力満点の殺し文句だよ?
ーーーずっと一緒にいれるって思っちゃうよ?
チラッと横目で盗み見たシンタくんは、頬杖をついたまま鼻の頭をツンツンと手持ち無沙汰に触っていた。
……その仕草はどっちだ?
気付いてる?
気付いてない?
恋愛初心者の私には分からなかった。
「ねー、それより腹へったよ」
シンタくんがこちらに顔を向ける。
その顔色はいつも通りだった。
「ずっと店閉めてるから、ここに食べるものないの」
そう言いながら私に向かって「ん」と手を出す。
「へ?
あ! あー、はい」
一瞬戸惑ったけど、シンタくんの言わんとしてることを理解した私は傍らのバックを引き寄せた。

