心が不安で埋まっていくのを誤魔化すようにウーロン茶を飲んでスマホを取り出した。
何かを真剣に柿本さんに伝えているシンタくんを横目にLINEのメッセージを表示させる。
シンタくんは私がメッセージを送った直後に返信してくれていた。
多分、柿本さんとの先約があるから今日は来ちゃダメとか書かれていたんだろうな…と液晶に視線を走らせた私の顔が歪む。
バカだ……。
私は大バカ者だ……。
【明日は16時にかっきーが来るからその前に来れない?
美味しいココアと手作りマドレーヌ用意して待ってるね
一緒にティータイムしようね】
液晶に浮かぶクマとウサギが抱き合うスタンプが涙で滲んで見えた。

