「あー…、うん」
一瞬迷ったけど素直に頷いた。
「毎日メールしてるんだ?」
そう言いながら首を傾げるカイチくんの表情はちょっとフクザツそうだ。
……なんて思ってしまうのは私の思い上がりだろうか?
私がシンタくんと想いが繋がったと報告した時、自分のことのように喜んでくれたカイチくんにはこの先もずっと頭が上がらないと思う。
「返事しないの?
じゃなければ、電話してきてもいいよ?」
話しながら上を指差す。
雪の部屋には広めのロフトがついていて、そこを寝室がわりにしているのだ。
「ううん。 電話はしない。
今夜はここで皆といることも知ってるから」
そう答えながら手早く返信メッセージを作成した。
【新年会楽しいよ。
皆で作った寄せ鍋美味しかった!
お酒はもちろん飲んでません(笑) 】
そこまで打って手が止まる。
そして、少し悩んだけどもう一行付け足した。
【明日の夕方お店に行くね】
クマがラブレターを差し出しているスタンプを添付して送信。
この後の返信があっても確認するつもりはない。
私は着信をマナーモードにして、スマホをバックの奥にしまいこんだ。

