「千波と兄妹みたいな関係のままでいられたらこの話はするつもりなかったんだ。
どう話したって重いし、こうやって千波が泣いてしまうことも分かってたから。
カッコいい兄貴は妹にみっともないところをほんの少しでも見せたくなかったしね。
ほんの少しでも嫌われるようなことはイヤだったし。
ずっと千波にとって
『大好きなカッコいいお兄ちゃん』
でいたい…ってそればかり考えてた。
でもーーー」
もう兄妹みたいな関係じゃいられないから。
本当の弱くてダメな俺も知って?
千波が思ってくれているような男じゃないと思うけど、それでもそばにいてくれないかな?
……と、まだまだ話は続く予定だった。
というより、これからが告白の本番……のハズだった。
だけど、それは中断せざるを得なくなった。
ポカンッ! とティッシュが箱ごと飛んできて、俺の肩口に当たって床に転がる。
と思ったら、すくっと立ち上がった千波のものすごい絶叫が俺の耳に飛び込んできた。
「バカぁぁぁぁぁ!!!!
シンタくんの大バカぁぁぁぁ!!!!
私の『好き』をナメるなぁ!!!!!」

